4K時代到来!知っていないと恥ずかしい?説明できたらかっこいい!4K特集 その1【4K、8Kって何?】
「4K時代到来!知っていないと恥ずかしい?説明できたらかっこいい!4K特集 」
昨年より部分的に試験放送が行われていた4K、8Kですが、いよいよ2018年12月より本放送が開始されます。
現在アメリカ、ラスベガスで開催されているCESでも各メーカーが多くの4K、8K対応テレビや端末を発表しています。
世の中には
・「4Kとか8Kとかよく言ってるけどなんのことかわからない。」
・「新しくテレビを新調する予定だが4Kにした方がいいのかどうか教えてほしい。」
・「東京オリンピックに向けてテレビを買い替えたいから4Kについて詳しく知りたい。」
というような人が多いのではないでしょうか?
というわけで今回は、家電メーカーに勤める私が皆さんに4Kについて改めて知っていただくためにこの記事を書かせていただきます。
それでは早速。
1.そもそも4K、8Kって何?
・画素と解像度
まず基本的な用語「画素」と解像度から。
「画素」=Pixel≒dot 一つの画面内のピクセルの総数が画素
ドット絵とか最近公開された「ピクセル」という映画もありましたよね。
簡単に言うと画素とはあの絵を構成する点のようなものです。
「解像度」=dpi(ドットパーインチ)もしくはppi(ピクセルパーインチ)と表記します。1インチあたりにどれだけのピクセル、ドットがあるか。
つまり画素数はデータそのものが持つもの、解像度は画面に表示した際の実力。
・解像度が高い=1インチあたりにより詳細な情報を表示できる。
・画素数が高い=1つの画面の中のピクセル数が多いのでよりきれいな絵になる。
つまり片方だけ十分でも画質はよくならないと言うことです。
A.解像度だけが高くてもそもそもの画素数が低ければ(1インチ辺りに表現できるピクセルの数は多いが、ピクセルそのものが少ない)画質は下がる。
B.画素数だけが高くても解像度が低ければ(ピクセルそのものは多いが、1インチ辺りに表現できるピクセルが少ない)画質が下がる。
つまり映像そのものが4Kであっても解像度が弱いディスプレイで再生しても画質が必ずしもよくなるものではないということです。
世の中に4K、8Kの記事は溢れかえっていますが、4K映像について言及しているものと、4K機器について言及しているものがあり、ここがいまいちわかりにくくなっています。
画素数ももちろん機器に関わるものですがここでは映像そのものがどれだけの画素数をもっているかという部分に着目して読んでいただけるとわかりやすいかと思います。
・ゲームに見る画素数の変遷
ゲームの歴史に沿ってその変遷をみていくとわかりやすいです。
それぞれファミコン、PS1、PS3のゲーム機の最大画素を見ていきましょう。
画素は横のドット数が縦に何列あるかで表し、縦x横=画素数という計算ができます。
ファミコンは256ドット×224ラインで画素数は57,344。
PS1は640ドット×480ラインで画素数は307,200(ファミコンの約5倍)
PS3 は1920ドット×1080ラインで画素数は2,138,400(ファミコンの約37倍)
=所謂2Kフルハイビジョンがこの画質。現行の放送。
横のドット数、縦のライン数も増え、画素数がファミコンの約37倍にもなりました。
なんとなく画のイメージはついたかと思います。
それでは今度は4K、そして8Kについても見ていきましょう。基準は先ほどのPS3と同じ、1920X1080の2Kフルハイビジョンです。
・4Kは3840ドットX2160ラインで画素数は8,294,400(フルハイビジョンの4倍)
・8Kは7680ドットX4320ラインで画素数は33,177,600(4Kのさらに4倍)
の画素数になります。
なんかすごいぞ!
おまけ 4K、8KのKってそもそも何?
4Kや8KのKってなんだ!と思っていた人もここでなんとなく予想がついたかと思います。英語圏では1000単位のことをKと表しますね。横のドット数がそれぞれおよそ4000、8000なことからこれらを4K、8Kと呼んでいます。
なぜ4Kが必要になったんだろう。
テレビには大画面になるほど1画素あたりの面積が大きくなり、画素の粗さが目立つという課題がありました。
経験した人も多いかもしれませんがスマートフォンやDSのような小さな画面だと綺麗に見えていたゲームもテレビに写したら画面が荒いとか、昔のファミコンのゲームを大画面テレビでプレイすると昔より画像が荒い気がする!というのもこれと関係していて、画素数が少ない映像を大きい画面で再生すると一つ一つのドットが大きくなってしまい画質が大きく下がる、画面が小さいと結局画素数が多かったとしてもそれを表現できない、昨今のテレビやディスプレイが安価で大きくすることが可能になってきたことで必要になった技術ともいえます。
・ブラウン管は巨大化が難しい、場所を取る
→液晶になったことで画面を大きくできるが高価だった
→画面を大きくしても安価で製造することが容易になった
→伴って映像そのものの画素数を増やす必要がある
参考までにそれぞれのディスプレイに最適なサイズは2K 32インチ→4K 50インチ→8K 100インチ。
国際規格
現代では4K対応であることを示すために国際電気通信連合無線通信部門が策定した国際的な規格(BT.2020)があり、以下の条件を満たしていないと4K対応とは呼べません。
・解像度が4Kまたは8Kを満たす
・ビット深度が10または12bit
・フレームレートが最大120p
・色域がRec.2020
それぞれの意味は深入りすると難しいのでなんとなく読み飛ばしておいて大丈夫です。
まとめ
・4Kや8Kとは画素数のことで、画面内の点(ドット)の数が増えることで画質を向上させている。
・8Kはフルハイビジョンつまり現在の放送の16倍もの画素数
・画素数が高ければ高いほど高精細で臨場感のある映像が再生できるが、それにはもちろん高解像度のディスプレイが必要
どうでしょうか、すっきりわかったでしょうか。
わかりづらいとかこれはどうなのという質問があれば是非コメントなどお待ちしております。
それでは次回は「2.最近よく聞くHDRって」です。
以上、がぞいえでした。